事業5 子供用防災ヘルメット
3.11など大きな震災が起きるたびにヘルメットなど、防災用品の売り上げが激増します。
しかしどの防災用品も大人用が対象で子供用はなぜか少ないのです。
特に頭を守る防災ヘルメットは通常のものは頭のサイズが大きく、子供に対しては「防災頭巾」というものが与えられます。
その昔、戦時中にB29という戦闘機が焼夷弾という周囲が燃え広がる爆弾を日本国内に投下されたことがありました。
その時に頭に炎が燃え移らないように難燃素材を使った防災頭巾が広がりました。
現在でも小学校では子供たちに防災頭巾が配られています。
この時代にあの商品で子供の頭は守られるのでしょうか。
頭上からは蛍光灯や窓ガラスなど鋭利なものがたくさん落下してきます。
柔らかい布で覆われた子供たちの頭を守れるはずがありません。
ある国際的な防災会議で外国人がその防災頭巾を見て「その秘密兵器は何だ?」と皮肉られたこともありました。
そこでサイズが一回り小さいヘルメットの開発に着手。
ただ単に小さいだけでなく、ヘルメットの外側には遠くからでも目立つ反射素材を貼り、内側には子供や親の名前、住所や連絡先、血液型まで分かるメモを備え、あご紐の先には閉じ込められた時のためのホイッスルを取り付けました。
またいつか来る大震災。少子化の時代、今の子供たちをもっと守ることを考えなければならないかと思います。